44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

2クール目抗がん剤投薬終了後の副作用はどうなのか【がん闘病記45】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の7月下旬ごろに書いたメモをまとめています。

2クール目の抗がん剤投薬終了から4日経過

2016年7月。

倦怠感はまだあるが昨日に比べたらマシなレベル。

つらさを最大10としての目安は4くらいまでは落ち着いたかもしれない。

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けれどやはり波があり、つらさが増してきて午前中はほぼ横になっていた。

お気に入りのお蕎麦屋さんへ行ってみる

昼食は吐き気が収まったので、麺類なら食べやすいかなと思い久しぶりにお気に入りの蕎麦屋に蕎麦を食べに行くことにした。

このお蕎麦屋さん、大腸がんが発覚する前はよく来ていたのだけど入院、手術、抗がん剤治療と忙しかったのでここ数か月はなかなか来ることができなかった。

メニューを決める時にざる一枚かざるとミニかつ丼のセットか迷ったがミニかつ丼のセットにすることに。

この選択は正直言ってあまりよくなかった。

ちょっと調子が戻った程度で自分のことを過信していた。

いつもならこれくらい、いやこの大盛りくらいは楽勝で完食できるのだが、まだ抗がん剤の影響が残ってる僕にとってそれは自分自身の過大評価に他ならなかった。

まず、舌の感覚が戻ってないからあまり美味しいと感じない。

抗がん剤の影響さえなければこの地域で一番おいしいと思っている大好きな蕎麦屋さんなのに…

しかも吐き気が収まっただけで食欲がモリモリあるというわけではない。

これはまずい状況かもしれない。

最悪、吐いてしまうかも。そんなことになったらお店の人に申し訳ないし二度と来れなくなりそう。

そんな恐怖が頭をよぎり、もしもの時に素早く行動できるようにと店内の僕の座っている席からトイレまでの経路を再確認する。

慎重に、少しづつゆっくりとよく噛みながら食べる。

 

気持ち悪くなりそうになるのを必死に抑えながら食べていると脂汗のようないやな汗が出てくる。

疲れる。

食べるだけで疲れるなんて初めての経験だ。

 

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自宅で食べてるワケじゃないから疲れたらとりあえず放置して他のことを…、なんてことはできないのでゆっくりでも食べ続けないといけない。

残してお店を出てもいいのかもしれないがそれもなんだかお店の人に申し訳ない。 

そもそもこれまで蕎麦を食べるときひとくちひとくちゆっくりよく噛んで、なんて食べ方はしてこなかった。

ズルズルっとたぐった後は何回か噛んでゴクンと呑み込む。

のど越しも蕎麦を楽しむうえでの醍醐味のひとつだと思うので。

 

そして時間をかけ苦労はしたもののなんとか食べ終えて店を出た。

ちょっと調子が戻った程度で自分を過信してしまう悪い癖はまだまだ健在だ。

反省しないと。 

涼しい時間帯にウォーキングを 

時刻は夕方。

ちょっと涼しくなった時間帯に近くの自然公園まで行って散歩することに。

寝てばかりいても身体がなまってしまうし、自然と接することはいいことだ。

30分程度散歩してみた結果、最初の方は倦怠感があり、ちょっと心配だったが歩き終えるころには気分は良くなっていた。

運動することで気分が良くなるなら、なるべく歩くようにしよう。

 

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抗がん剤とやる気の関係

抗がん剤の投薬を終えて数日は倦怠感で何もできない状態が続く。

起き上がって何かしようと意識を向けるとたちまち倦怠感や吐き気がそのやる気を根元から断ち切る。

何もしてないのに疲れ果てただ横になるだけ。

この悪循環がよくないと思う。

何がよくないって精神的によくない。

日がな一日寝てばっかりの自分。

何も生産的な活動をしてない自分。

時間の浪費。

無駄飯喰らい。

何ひとつ社会の役に立っていない自分。

そんな罪悪感のようなものが抗がん剤の副作用である倦怠感とあいまってネットリとまとわりついてくるようだ。

そこには喜びも何一つない、ただ矮小で情けなく石ころほども役に立たない自分がいるだけ。

よくない。

ホントによくない。

こういうところが抗がん剤の功罪のひとつだといえると思う。

罪悪感を感じる必要なんて無いと理性的には分かっているのに。

 

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回転寿司は自分で量を調節できるから便利

2クール目の抗がん剤投薬後から5日経過

副作用の倦怠感はかなり収まってきたと思う。

つらさをマックス10としての目安は2か3くらい。

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吐き気はもう無い。

心配していた下痢にもなってない。

あまり無理に食事をせずに野菜ジュースばっか飲んでたのがよかったのか。

ただ、食欲はあるか?というとそうでもない。

なんていうか「お腹すいたー!」って感覚がない。

舌の感覚もまだ完全に回復してない気がする。

 

食欲はないが何か食べなきゃと思い、昼過ぎに回転ずしを食べに行く。

ここにきて寿司とは結構なチャレンジだと思う。

また下痢にならないか少し心配なところはあるのはたしかだ。

でも回転寿司ならではのメリットもある。

自分で量が調節できるという点。

極端な話、一皿食べて店を出てもいい。

定食のようにお店で決められた一人前を必死で食べる必要はないってこと。

結果、味噌汁とマグロなどのお寿司を五皿ほど食べて店を出た。

そのあとお腹の調子が心配だったが大丈夫そうだ。

また夕方自然公園で散歩する。

自然の中で歩くのは元気がもらえていい。

 

普通に食べて普通に出すってとても大切なことだ

2クール目の抗がん剤投薬後から6日経過

副作用からくる倦怠感は最大を10として1か2、ときどき3って感じまで落ち着いた。

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今回は下痢止めのお陰で頻繁にトイレに行く必要がないし、下痢に伴う倦怠感も少ないので楽な気がする。

前回は下痢止めを処方してもらってなかったから下痢で体力を奪われた感はある。

なおかつ僕自身、下痢だろうが何だろうがお構いなしに好きなもの食べてたからなおさらだ。

食べること=命の強さ

今回つくづく思ったけど食べることって生命力そのものなんだなって。

食べることってこんなに疲れることなんだって。

食べることは命を自分に取り込むこと。

その作業にはやはり何らかの力が必要になる。

生まれてこのかた健康に生きてきた人間なら食べることは実に普通なことで呼吸をすることと何ら変わらない。

しかし、生命力が乏しくなるとその作業自体がつらくなる。

疲れる。

以前、入院中に4人部屋で同室になったお爺さんらは病気で生命力そのものが落ちてきているから食べるって作業に体力を使う。結果的にあまり食べることができない。

付き添いの奥さんたちは決まってそんな旦那さんを責め立てる。

「ぜんぜん食べてないじゃない」

「食べなきゃ元気にならないよ」

「またこんなに残して」

 

あまり責めないであげて欲しい。

食べれるもんなら高校生柔道部員やラグビー部員並みにガツガツご飯を食べたいだろうに。

お年寄りが「若者がご飯食べる姿を見るのが好き」なんて話をよく聞くけどあれって命を取り込む生命力の強さに魅せられてるってところもあるんじゃないかな。

 

体調の変化として夜8時くらいからだろうか、下痢が酷くなった。

下痢止めを飲んでいるのにもかかわらず水みたいな便が出る。

メモによると前回も6日目は下痢が酷かったみたいだから下痢のピークはこのタイミングなのかもしれない。

覚えておこう。 

抗がん剤投薬終了から1週間経っても下痢がおさまらない

2クール目の抗がん剤投薬後から7日経過

倦怠感はほぼ無くなったといっていいかもしれないが下痢が酷い。

下痢止めの薬を飲んでいるのでそんなにしょっちゅうトイレに行かなくてはならないということもないが身体は重い。

下痢からくる腹痛で調子が悪く、今日はほぼ一日中ベッドで横になっていた。

それでも夕方ごろからごそごそと起きだし、習慣にしようと思っている自然公園でのウォーキングだけは行ってきた。

前回のパターンからこの下痢もそうそう長くは続かないだろうが油断は禁物だ。

調子に乗って脂っこいものばっかりとか食べてるときっと大変なことになるから注意しないといけない。 

お腹からすごい音がしている

2クール目の抗がん剤投薬後から8日経過

昨日と同様、倦怠感はあまりないが下痢が酷い気がする。

8時ごろいったん起きて食事をしたがあまり気分がすぐれずに昼頃まで横になる。

昼食もろくに取れずスープと野菜ジュースだけにしておくことに。

夕食は母と一緒にうどんを食べに出かけた。

今年の初めごろに突然の事故で急逝した父が遺した大量のCDを中古屋さんに売りに出かけたついでだ。

80数枚売って3500円くらい。

ほとんどがクラッシックギターのCDだからあまり需要はないだろうけど、この値段が妥当かどうかは分からないしどうでもいい。

他の人がこれらの音楽を父にかわってまた楽しんでくれれば何よりだと思う。

食後に下痢止めを飲んでいるにもかかわらず下痢が酷い。

お腹の鳴りかたもちょっと尋常ではない鳴りかたをしている。

普通は「ぐ~きゅるるる」って感じの音なのだが今回は腸がどういう動き方をしているのか「ザッパ~ン」と岸壁に打ちつけられた波のような音がしている。

他には海の底からクジラが泣いているような「ブオーン」といった音も出ている。

謎だ。どうなってるの僕のお腹。

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もうしばらくのあいだ「お腹すいたー」って感覚を味わっていない。

早くお腹がすきたい。

 

空腹になることがこんなに恋しくなるなんて思ってもみなかったなあ。