44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

11クール目の抗がん剤の投薬のために3日間入院する【がん闘病記106】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の12月中旬に書いたメモをまとめています。

11クール目の抗がん剤治療で入院する

2016年12月。

血液検査の結果、白血球の数値など問題が無いため、予定通り11クール目の抗がん剤治療が行われることになった。

これから3日間、入院中は何種類かの抗がん剤の点滴が途切れることなく続いていく。

問診時に担当医のウエノ先生といろいろ話し合った結果、今年2016年に行われる抗がん剤治療はこれが最後で次回12クール目の抗がん剤治療は年明けに行われる予定になった。

抗がん剤治療12クール終了後の予定

12クール目の抗がん剤治療が終われば予定していた回数がとりあえずは終了したことになり、それから2週間後くらいにPETCTなる検査が行われる予定。

PETCTとは、ウエノ先生の話では放射線をつけた糖分を体内に摂取すると癌の性質上その糖分が癌に集まってくるのでその性質を利用して癌細胞がCT検査での画像に写りやすくする検査だそうだ。

12回の抗がん剤治療終了後の治療方針として、そのPETCT検査で問題が無ければ抗がん剤治療はとりあえず終了になる。

その後1ヶ月ごとに血液検査をして腫瘍マーカーを観察し、2ヵ月ごとに血液検査に加えてCT検査をしてがん再発があるかどうかの予後観察になるらしい。

 

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検査結果が良くても油断はできない

ウエノ先生が言うには僕の経過としては、今のところ腫瘍マーカーの数値は手術後ずっと範囲内で安定はしている。

しかし、腹膜に転移している癌は小さく散らばっているので、もしかしたらたとえ癌細胞が残っていたとしてもPETCT検査でも小さすぎて画像に映らない場合もあるかもしれない。とのことだった。

どんな検査でもそうだが数値がポジティブなものであってもそれが体内で起きていることを100%正確に示すものではないそうだ。

僕が思うに先生はきっと今までの何人もの再発した癌患者を見てきたのだろう。

たとえ直近の検査結果が良くても手放しで喜ぶべきではないし、いつでも最悪な事態をどこかで想定している。そんな先生の考えが終始笑顔で話をする先生の奥の方に時折見え隠れするのを感じ取れずにはいられなかった。

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僕自身、検査結果でポジティブな結果が出ても油断してはいけないと思っている。

腹膜に転移した時点で小さな小さな癌の種がすでに僕の身体にはばら撒かれている。

その種を発芽させないように食生活など気を緩めずに行っていこうと思う。

僕はこれから先も癌患者だ。

そう思えるようになったということは癌患者である自分を受け入れることができたのかな。 

忸怩(じくじ)たる思いとは。(入院2日目)

抗がん剤の投薬を始めてから2日目の朝、なんだか調子が悪くなってきた。

1クール目の抗がん剤治療を始めてからは調子が悪い方が僕にとっては平常運転なのだが、休薬期間中に少しおさまっていた舌の痺れがまだ酷くなってきて食欲も落ちてきた。

調子が良かったところからガクンと調子が悪くなると

「ああ、つらいなあ…」

と思うし、

「そうそう、こんなにもつらかったんだなあ」

と改めて再確認させられる。

 

治療に専念できた自分は幸せ者だ 

抗がん剤治療ももう11回目だ。

よくまあここまで耐えてきたと思う。

それができたのもあまり仕事をせず治療に専念出来たことが大きいと思う。

僕は独身だし保険にも十分加入していてある程度の貯えもあったので、ステージ4の大腸癌と診断されてからは

「これからの時間はかけがえのないものになる」

と判断して仕事を辞め、治療に専念することにした。

こういう状況にいれる自分はとても幸せだと、幸せな癌患者だと思っている。

世の中にはいろんな事情、状況から癌と診断されても抗がん剤治療を受けながらお仕事をされている方々はたくさんいる。

正直頭が下がる。忸怩(じくじ)たる思いに駆られる。

のんきに過ごしている自分が申しわけないと思うときがある。

 

でも、もし僕が仕事を続けながら抗がん剤治療をしていたら、抗がん剤治療のつらさから逃れる方便として

「こんな状態じゃあ仕事が出来ないから、もう抗がん剤やめる!」

なんてことを言い出していたかもしれない。

生きていくために仕事をしてるのに仕事のために生きる可能性を狭める選択をするなんて本末転倒もいいところだが、それほどまでに抗がん剤の副作用は人を苦しめ追い込んでいく。

毒に焼かれ続けていく日々は苛烈でありつらいものだ。

 

11クール目の抗がん剤投薬が終了。(入院最終日)

もうじき11クール目の抗がん剤治療が終わろうとしている。

長かった点滴が終わろうとしている。

つらさとしてはいつも通りつらい。

倦怠感、舌の痺れ、指先の痺れ、肌の疾患、それぞれ症状が出ている。

とはいえ、ピーク時のつらさに比べれば少しはマシな気がする。

ピーク時はやはり8回目の抗がん剤治療の時くらいだと思う。

あの頃が一番症状も酷かったし、元気もなかった。

でも、もう抗がん剤治療も11回目が終わる。

予定ではあと1回だ。

うれしい。

ようやくここまで来た。

やっとだ。

 

担当医のウエノ先生の口ぶりでは腫瘍マーカーなど検査の結果が安定していることもあり、結構ポジティブな感じが受けて取れるし、できればこのまま終わって欲しい。

もうこのつらい状況にも飽きた。

ホントに飽き飽きだ。

 

しかし、同室の同じく抗がん剤治療のために入院している患者さんの中には

「予定していた回数終わったのにまだ追加でやってるんだよ…」

なんて人もいた。

まだ12クールの抗がん剤治療を終えてからの検査結果も出ていないうちからあれこれ悩む必要もないと思うが、正直ネガティブなことを考えずにはいられない。

抗がん剤のおかわりなんてまっぴらごめんだ!

どうか12回で終わりますように…