44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

PETCT検査の結果を聞きに病院へ。この結果次第で抗がん剤治療終了かどうかが決まる【がん闘病記110】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の1月下旬に書いたメモをまとめています。

PETCT検査の結果を聞きに病院へ向かう

2017年1月。

12クール目の抗がん剤投薬後から14日経過

予定していた抗がん剤治療(全12回)も終了し、いよいよ先日受けたPETCT検査の結果を聞きに病院へ。

今朝は昨晩と比べて幾分気持ちも落ち着いていて「大学受験の合格発表を見に行く高校生」のような気持ちで病院へ向かった。

受付を済ませしばらく待った後、名前を呼ばれ診察室へ。

診察室に入った瞬間すぐに担当医のウエノ先生の様子を確認する。

見ると先生がリラックスした感じで座っていたので少し気が楽になった。

僕が座ってまもなく、先生がデスクの上のパソコンを操作しつつ切り出す。

 

「それでPETCT検査の結果なんですが…」

 

ああ、やっぱりこの瞬間は登り切ったジェットコースターが急降下する直前のようにドキドキする…

 

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「特にほかの臓器に転移したとか癌が見つかったとかそういう形跡は見られませんでした。今後はひと月ごとに血液検査をし、ふた月ごとにCT検査をして経過を見ていく感じです」

 

先生のこの言葉を聞いて、ほっとすると同時に一気に肩から身体中の力が抜ける。

しだいにお腹の方からじわじわと暖かい安堵感が湧いてきて、それと入れ替わるようにうれしさがこみ上げてきた。

やった!抗がん剤治療を再開しなくて済むぞ!

うれしい!

うれしすぎる!!!

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その場で飛び上がりたい気持ちだった。

 

5年たったら無罪放免かも

 先生が話を続ける。

「まあ、これで癌が身体から完全に消えたとは一概には言えないけど、ヨシノさんの場合腫瘍マーカーの数値もずっと安定してたし、今回の結果もよかったし、今後はひと月ごとの検査での経過観察でいいんじゃないかと判断しました。この予定でいいですかね?」

 

「はい、もちろんです。僕も今回の検査が良かったからと言って完全に無罪放免になるとは思ってないですし…」

 

「あ、無罪放免と言えばね、5年。5年間再発が無かったらほぼ無罪放免になったと言っていいかもね」

 

「5年たつとどうなるんですか?」

 

「5年以上たつと再発の可能性が低くなるんですよ、新しくできる癌は別としてね」

 

「へえー、そうなんですね(だから5年内生存率とかいうのかな?)」

 

そんな話しをしつつ、先生と今後の検査の日程や処方する薬について話し合ってから最後に先生にお礼を言う。

 

「ありがとうございました、ホントにうれしいです。なにより癌がどうこうというより抗がん剤治療しなくていいっていうのがうれしいです!」

というと先生は身体を大きく揺らして笑いながら

「はっはは、ヨシノさんの場合はフルドーズって言って目いっぱい薬を投与しましたからね、お年寄りとか体力のない人は八割くらいに減らしたりもするんですが、中途半端はしないでやれるだけやろうと思いましたのでね」

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「つらかったでしょうけどよく頑張りましたね、しばらくはゆっくり体をやすめるのがいいと思いますよ」

 

「はい、先生。本当にありがとうございました!」

 

この時僕は先生や看護師さんたちに親愛の情を感じずにはいられなかった。

感謝はもちろんだけどつらい道のりを一緒に歩いてくれた戦友に感じる友情のようなものをほのかに感じていた。

次は1月後、血液検査と大腸の内視鏡検査をするという予定をたてて、改めて先生たちにお礼を言って診察室を出た。

その後は会計を済ませ、処方された薬を受け取って足取りも軽く帰宅した。

 

母に報告する

自宅に戻り、母に検査結果を報告するととても喜んでくれた。

父の遺影と仏壇にかわりばんこに手を合わせ何度も

「ありがとうございます、ありがとうございます」

と繰り返し、

「よかったねえ、よかったねえ」

と何度も繰り返し言っていた。

ありがとうお母さん、ここまでこれたのもお母さんのお陰だよ。

感謝の気持ちでいっぱいだった。

 

激しく乱高下する感情のジェットコースター 

しかし、今回の検査結果が良くても油断はできない。

考えてみれば2016年に癌と告知されてから、僕の感情は激しく乱高下するジェットコースターのようだった。

  • 2016年5月、がんと診断され激しく落ち込む。
  • 同年6月、手術前のさまざまな検査の結果から、「癌は内視鏡検査で見つかった部分のみで他の臓器に転移らしきものが見られないから、外科的手術で全部取りきれるかもしれない」と言われ安心し浮かれあがる。
  • 同年6月、外科的手術は成功したが大腸から腹膜への転移(腹膜播種)が見つかり、ステージ4の告知を受け精神的にどん底に。これまでの人生で最も落ち込んだ時期だった。
  • 同年7月、長く苦しい抗がん剤治療が始まる。肉体的にもつらい日々。
  • 2017年1月、抗がん剤治療が終わり、今回のPETCT検査の結果でまた浮かれ喜んでいる。

 

今までのパターンを考えると次にまたガクンと落ち込むようなネガティブなことが訪れる可能性もあるのではないかと思う。

そういう波があることはこれまで何度も経験してきた。

喜ぶことはいいことだけど、だからといって浮かれすぎてもいけない。

かといって深刻に考え過ぎる必要も無いけど、気を緩めずにバランス良く精神状態を保っていこうと思う。

 

とにかく抗がん剤治療を再開しなくていいということがうれしい!

やった!

やったぞ!!