44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

抗がん剤の副作用からくるかゆみに耐えきれず強めの薬を処方してもらう【がん闘病記116】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の2月上旬に書いたメモをまとめています。

かゆみに耐えきれずステロイド入りの薬(セレスタミン)を処方してもらう

2017年2月。

抗がん剤治療終了後から1ヵ月経過

抗がん剤治療終了から1ヶ月経ったというのに副作用にまだ苦しめられている。

指先のしびれに加え、舌もまだしびれているような気がする。

しかし、食欲のほうは徐々に戻りつつあり、それに伴って体重のほうも徐々に抗がん剤治療前の数値に戻りかけている。

でも今一番厄介なのは身体のかゆみだ。

かゆくてかゆくてたまらない。

掻きむしったところから血が出て薄皮がはげ、それがしみるように痛んで気が狂いそうになる。

この痛みは怪我の痛みと違い、神経というか精神に来るような痛みだ。

あまりにもかゆみがひどいので、今日は病院に行って薬を処方してもらった。

担当医のウエノ先生が僕を見るなり

「もう治療は終わったのにね」

と笑いながら言う。

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先生の中では抗がん剤治療が終わって経過観察に入った時点で、もう癌としての治療は終了したという認識なのだろうか。

僕自身としてはまだまだ再発の恐れがあるとは思っているし、癌患者であることの呪縛から逃れられたなんて到底思ってはいない。

だから油断しないように生きていこうと思っているのだけれど、今は身体がかゆくてかゆくて何も考えられない。

ステロイドには抵抗があるが、今さらという感じもなくはない

今回はあまりにもかゆみが酷いのでステロイドが配合された強めの薬を出してもらうことになった。

「セレスタミン」という薬で抗ヒスタミン剤と副腎皮質ホルモン(ステロイド)の2成分が配合されている。

「ステロイド」というとなんだか副作用がいろいろ出るようなイメージがある薬だ。

そもそも僕はこれまで漢方薬は別にして内服薬に対してあまりいい印象を持っていない。

化学的な薬は何らかの副作用があると思っているので、できれば薬は飲まずにいたいと思っていた。

でも、これまで12回におよぶ抗がん剤治療をやってきて、あれだけ強い副作用のある細胞毒を飲まされ続けておきながら、今さら小さな錠剤のひとつやふたつでああだこうだいうのもどうなのかな?と思うようになってきた。

なのでまあ、ステロイド入りでも背に腹は代えられない。症状の緩和を信じて飲むことにしよう。

かゆさのあまり血が出るまで軽石でこする

しかし「かゆい」ということがこれほどまでにつらいものだとは思わなかった。

なぜこれほどまでにかゆみに苦しまなければならないのか、なぜこれほどまでに僕の人生の中で何度も何度も僕を苦しめるのか。

痛いのはもちろん嫌だけど、かゆいのはもっと嫌だと最近思い始めてきた。

かゆみは神経を逆なでする、じわじわと染みる毒のように僕の身体と精神を侵食していく。

今僕を苦しめているかゆみは、そのかゆみと痛みで叫び声をあげたくなるほどだ。

とにかくかゆくてたまらない。

我慢できずにかゆいところをボリボリとかいてしまう。

「かいちゃだめだ!」

と自分自身に言い聞かせるが、かきだすと手が止まらない。

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ついつい強めにかきむしってしまい後になって後悔する。

ひっかいたような細かい傷ができてよけいに苦しくなることが分かっているのに強くかきむしってしまうことを拒めないでいる。

そしてかきむしってしまった後に襲ってくる痛みに死ぬほど後悔する。

かゆいところをかきすぎて指の爪はボロボロになってしまった。

そこで入浴中に軽石を使うことにした。

これなら爪はボロボロにならないし程良い刺激も与えられる。

でも、軽石でこすったとしても強くこすれば血がにじんで傷になるし、かいていると腕の次は足、足の次は背中といった感じでどんどんかゆい場所が増えていってキリがない。

まるで身体の中に潜んでいるかゆみといたちごっこをしてるような、そんな感じだ。 

食欲が異常にあるのはセレスタミンのせい?

抗がん剤治療終了後から38日経過

抗がん剤治療から1ヶ月以上も経ち、体調もかなり回復してきたように思う。

副作用として残っているものは、指先の痺れがあるのと、肌の疾患、特にかゆみがひどいことくらいだ。

最近は食欲も旺盛になってきて結構食べられるようになってきた。

抗がん剤の副作用で以前感じていた鼻の敏感さや、舌のしびれなどが弱まってきたせいだと思う。

しかし逆にせっかく痩せたのにリバウンドしてしまうのが恐ろしい。

特に小麦粉系の食べ物に対する拒否反応が少なくなってきたように思う。

思い返せば抗がん剤治療中はお腹いっぱい食べて満足するということがなかった。

いつだってそんなに食欲は無かったので「お腹空いた」って感覚が無かった。

空腹を満たし、それに対して快感を覚えるということをしばらくやっていなかったからそれに対する反動があったのだと思う。

ぼーっとしてるとついつい間食をしてしまう。

お菓子など、あんまり食べ過ぎると良くないとわかっていながらもついつい食べてしまう。

このままではすぐに元の体重に戻ってしまうだろう。

せっかく抗がん剤のおかげで痩せたんだからなるべく体重を維持して太らないようにしよう。

セレスタミンでムーンフェイスに?

しかしここ最近の食欲は異常だ。

夜中にお菓子とか甘いものが食べたくてその欲求が抑えられない。

てっきり抗がん剤の副作用が弱まった反動かと思っていたのだけど、どうやら真犯人はかゆみ止めで処方してもらったステロイドが配合された薬にあるようだ。

今現在、かゆみ止めでセレスタミンという薬を毎食後に一錠と寝る前に一錠飲んでいるがネットで調べたところステロイドには食欲を増進させる副作用があるらしい。

脂肪の代謝障害などから、顔がお月様のように丸くなる満月様顔貌(ムーンフェイス)という副作用もあるようだ。

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やはりステロイドは飲まないに越したことは無いようだ。

かゆみがおさまるのが先か、太るのが先か…

どちらも由々しき問題だ。