44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

抗がん剤治療終了から3か月後の体調【がん闘病記119】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の4月上旬に書いたメモをまとめています。

春の公園を散歩をしてると一句詠みたくなった

12回に及ぶベクティビックス+FOLFOX4抗がん剤治療が終わってから3ヵ月が経過して、2017年の4月になった。

季節は春になったばかりで、あちらこちらで桜が開花し始めている。

僕がよく散歩に行く近所の自然公園でも桜が開き始めた。

今のところ七分咲きくらいかな。

桜を見ながら散歩していると、ふと一句詠みたくなってきた。

「腹を開け 諦めたはずの 桜かな」

大腸がん手術後、またこうして元気な身体で桜を見ることができるとは思わなかった。

ありがたいことだ。

そしてもう一句。

「癌と知り もう何度目の 桜かな」

今見ている桜はがんと診断されてからは1度目の桜だけど、できれば来年、再来年と上記のような句を詠みたいものだ。

f:id:yo_kmr:20190217224308j:plain

抗がん剤治療終了から3ヵ月経過した今の体調

抗がん剤治療終了から3ヵ月たった今の体調としてはかなり元気になったほうだと思う。

抗がん剤の副作用としては、ほとんどが気にならなくなった感じだ。

倦怠感も無く、肌の湿疹も少なくなり、下痢と便秘を繰り返してた胃腸も今ではなんの問題もなくなっている。

ひとつ気になるといえば手の指先の痺れくらい。

とはいえ、この痺れも以前ほどではなくなってきている。

指先が何も触れていなければ痺れることは無く、何かに触れると少し痺れを感じる程度。

この症状も以前に比べれば緩やかになってきている。

f:id:yo_kmr:20190217224340j:plain

 

ゆっくりで分かりにくいけど回復はしている

とかくこの抗がん剤の副作用の症状は回復の度合いが分かりづらい。

たとえば風邪をひいたときのように一晩寝たら翌朝はスッキリ回復していた、というように劇的に回復するっていうことがない。

一日一日ゆっくりと少しづつ時間をかけてじわじわと回復していく感じ。

何億何兆個とある細胞のうち、ダメージを受けていた細胞たちがゆっくりと入れ替わっているのだろうか。

一時期酷かった痒みも同じ総合病院の皮膚科で処方してもらった薬(ポララミン)を飲んで今はかなり落ち着いてきている。

まったく痒くなくなったのか?と言われれば肯定しづらいところだけど、今は薬の量も抑えることができるくらいにはなった。

加えてちょっと残念なことだけど、体重もすっかりもとに戻ってしまった。

痒みが酷いときに飲んでいたセレスタミン錠に含まれるステロイドの副作用のせいなのか、異様なほどの食欲で寝ても覚めても食べてばかりいたせいだ。

せっかく20代のころに履いていたジーンズがまた履けていたのにあっという間に履けなくなってしまった。

かなしい。

厳密にいうと抗がん剤の副作用はまだまだ身体に残っているのだと思う。

細胞レベルで見ればダメージを受けたままの細胞もまだ残っていることだろう。

諸説あるが人間の細胞は数年で入れ替わるという。

抗がん剤でダメージを受けた細胞たちが徐々に入れ替わり、副作用を感じずにいられるほど回復するのにはまだ時間がかかりそうだ。

副作用が根深いものとしては指先のしびれなど抗がん剤治療が終わって3ヵ月も経つのにまだ残っている。

それほどに強烈なものだったのだろう。

もう二度とゴメンだ、あんな体験は。

油断してのんきに過ごしていると再発しそうで怖い。

気を引き締めて生きよう。 

もしかしたら今現在が一番いい状態なのかもしれない

2017年の1月にPETCT検査を受け、その時点では癌の再発は認められなかったので抗がん剤治療は終了することができた。

その後のひと月ごとの血液検査とふた月ごとのCT検査でも今のところ再発の兆候は認められていない。

抗がん剤の副作用も抗がん剤治療終了から3か月たち、自覚できる副作用はほとんどなくなってきた。

日が経つにつれ、どんどん元気になってきている。

でも、もしかしたら今この時の体調が一番良いという可能性だってある。

もちろん今日よりも明日の方が副作用は回復していると思うけど、必ずしも明日も同じような調子とは限らない。

もしかしたら癌が再発していてその影響が身体に出てくるかもしれないし、また抗がん剤治療をすることになれば細胞毒によってふたたび僕の身体はことごとく痛めつけられることになる。

この瞬間が最もベストなのかもしれない、最高の体調で最高のひとときなのかもしれない。

その可能性は無きにしも非ずだ。

もちろんこれからどんどん元気になっていくほうが望ましいが、悪くなる可能性も内包していることを心のどこかすみのほうにでも置いて油断しないようにしたほうがいいのではないかと思う。

だからこそこの瞬間に感謝し、十分に今を味わいつくさなければならない。

 

「今を生きる」とはそういうことなのかなと思う。