44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

抗がん剤の副作用もおさまってきたので四国一周旅行に行ってみた。愛媛県松山市へ【がん闘病記124】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の5月中旬に書いたメモをまとめています。

四国には生まれてこのかた一度も行ったことがなかった

2017年5月。

唐突だけど、抗がん剤の副作用もかなりおさまってきたので一人旅に出かけた。

今回は四国に行くことにした。

なぜ四国なのか?

僕はがんと診断されてから「死ぬまでに行ってみたいところ」を考えたとき、いろんなところが思い浮かんだのだけど、四国だけは自分で「行こう!」と思うわない限り行くことは無いんじゃないかな?と思ったから。

北海道と沖縄はひとまず置いといて、本州の最北端から九州の南端まではとりあえず橋やトンネルでつながっているし、北上するにしても南下するにしてもどこかの都道府県に行く際に近隣の県に「ついでだからここにも寄っておくか」ということは可能だと思う。

でも四国は今住んでいる山口県から九州方面に行くにしても東京・大阪方面に行くにしても決して通りがかることが無い。

よっぽどの用事がないか、親戚や友人が住んでいない限り行く動機もたいしてない。

そんなことを考えていると

「もしかしたらこのまま四国の地を踏むことなく僕の人生は終わってしまうのではないか?」

とまで考えるようになった。

さすがに北海道と沖縄は僕が住んでいる山口県からは遠すぎるけど、四国ならフェリーに乗ればそんなに時間はかからない。

こんなに近くに住んでいるのに四国未踏のまま人生が終わるかもしれないと考えるとなんだか急に行きたくなったという次第だ。

というわけでこの際なんで今回は1週間くらいかけて四国四県を全部回ってやろうと思い、旅に出かけることにした。

車で出かけるので特に予定も立てず、いきあたりばったりのてきとう旅だ。

 

防予フェリーに乗って愛媛県は松山市へ

手始めに山口県の柳井港から車でフェリーに乗って、愛媛県は松山市へ向かう。

利用するのは防予フェリーで乗るのは今回が初めてだ。

手順はどうなのか?ふらっと行ってすぐに乗れるものなのか?運賃はどうなのか?

フェリーについては初めてのことなので分からないことだらけだ。

なので一応ネットで下調べはしておいた。

つくづくいい時代になったものだ。

車種や大きさによって違いはあるが運賃はドライバー1名分を含めて普通車で

片道で8,830円。往復で16,630円。

それとその車に同乗者がいればその人数分だけ別途運賃が必要になり、

大人:片道で2,160円。往復で4,320円。

子供:片道で1,080円。往復で2,160円。

となっている。(※上記金額はキャンペーン料金になりますので変更になっている可能性があります)

ちょっと戸惑うのはチケット購入時に車の車検証がいることと、フェリーに乗る前に車を待機させておく専用レーンがあるということだ。

そのレーンも「予約してある車専用」と「そうでない車用」とがある。

僕は平日の午後からフェリー乗るので予約とかいらないだろうと思っていたが、フェリー乗り場に到着すると結構予約してある車が専用レーンで既にたくさん待機していた。

よく分からないけど、予約しておいたほうがいいのだろう。

きっと予約しているのはフェリーを使い慣れている人ばかりだろうから。

チケットも購入して予約してない車用のレーンに停めて待っていると係員の人がやってきて、予約している車の後にフェリーまで誘導する。

係員の誘導に従ってフェリー内に車を乗り入れたあとは車から降りて客室の方に上がってみる。

するとそこにはくつろげそうな客席が並んだ客室があったので、座って出発を待つことにした。

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旅の始まり

定刻通りにフェリーは出発した。

ゴゴゴゴという低いエンジン音と振動とともに船はゆっくりと動き出す。

さあ、いよいよ旅の始まりだ。少しだけワクワクしてきた。

瀬戸内の島々を縫うように船は進む。

右を見ても左を見てもどこかしらに小さな島が見える。

瀬戸内海独特の風景だ。

すごく良い景色で心躍る。

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松山に着いたら何をしよう。

とりあえずは松山城と道後温泉に行くことくらいしか決めていない。

今回は車での旅なので気ままに行けばいい。

船の振動が心地よく、なんだか眠たくなってきた…

ちょっとだけうとうとしていると四国の地が見えてきた。

いよいよ未踏の地、四国に到着する。

生まれて初めての愛媛県だ。

四国に初上陸

フェリーを降りてしばらく車を走らせていると、気のせいだろうかなんだか空気感が違う気がする。

やっぱり知らない土地に来るのはなんだかワクワクする。

右も左も分からないけど、とりあえず今夜の宿を確保して目的地の道後温泉を目指そう。

僕はこの「知らない土地の雰囲気」を味わいに来たのだと思う。

適度な緊張感、よそ者としてこの場所にいる僕、ここでは他県ナンバーになる車に乗ってるのがなんだかちょっとだけ気恥ずかしい。

道後温泉へ

松山市内のビジネスホテルの予約が無事取れたので、まずは道後温泉を目指す。

時刻はもう夕方の6時を回っているのでもう一つの目的地である松山城は明日にしよう。

道後温泉は温泉に入りたくて来たわけではない。

昔ながらの独特の建物を見に来た。

それに軽くなったとはいえまだ抗がん剤の副作用で身体中に湿疹ができているので温泉にはなんだか入りづらい。

目的地の道後温泉の本館というのかな?建物はやはりなんだか独特の雰囲気があってよかった。

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なんというかノスタルジックな感じというか昭和以前の感じというか。

道後温泉の温泉街をぶらついた後はホテル付近の夜の街をひとり徘徊してみる。

ホテルの近くは繁華街のようで、お酒の入ったサラリーマングループとか学生たちが楽しそうに歩いている。

彼らの会話を聞くともなしに聞いていると言葉のイントネーションは関西の方に近い感じがした。

そういえば僕は四国の人と接触するのは初めてだ。

普段なら会えない人たち。

僕に出会ってくれてありがとうとなんだか言いたくなった。

しかし、ひとりで夜の街を歩いていると街の喧騒とあいまってか少し寂しい気持ちになる。

一人旅はひとりで好き勝手にどこでも行けるメリットはあるけど、やはり隣に誰かいて欲しい、その感動を共有したいと思うことは多々ある。

わがままな悩みだ。

 

明日は松山城を目指すことにして、旅の一日目は終わった。