44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

がん再発の影【がん闘病記138】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2018年の5月上旬に書いたメモをまとめています。

抗がん剤治療終了後1年と4ヵ月後の経過観察の検査で病院へ

2018年5月。新緑が目にまぶしく頬なでる風もさわやかな季節。

今日は抗がん剤治療終了から1年と4ヵ月後の経過観察の検査で病院に来ている。

2ヵ月前の2018年3月にも経過観察で血液検査を受けたが、腫瘍マーカーなどの数値に特に異常は見られず、がん再発の兆候はないとのことだった。

今日は血液検査とCT検査をする予定になっている。

いつも通り血液検査の採血をしたあと、CT検査をする。

検査室に入ると大きなドーナツ型の機械がある。

もう何度目のCT検査になるだろう、すっかり見慣れた光景になってしまった。

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この検査のため前日の午後9時までには食事を終え、0時以降は水分もとらずにいた。

いつもどおり機械の台座に横たわると機械の出力が上がり、中の機械の回転が早くなってごうごうという音が響く。

そして検査が始まり、ゆっくりとドーナツ型の機械が動いていく。

1回僕の頭の方から腰の方へ動いた後で元の位置に戻り、2回目からは造影剤を投入してからの撮影になる。

これももう慣れっこだ。

「少しちっくとしますよ?」

と検査技師の声とともに右腕に注射針が打ち込まれ造影剤が投入される。

しばらくするとアルコール度数の高い酒、たとえばウイスキーをストレートで飲んだ時のように少しだけカーっと身体が熱くなるような感覚。

これもいつものことだ。

看護師さんが

「具合悪くないですか?異常を感じたらすぐ言ってくださいね~」

と声をかけるが特に問題はない。

そしてドーナツ状の機械が僕の身体を通り過ぎて行き、検査は終了。

次に検査結果を聞く問診を受けるため、しばらく待つことになる。

血液検査とCT検査の検査結果

CT検査が終わりしばらく待った後で名前を呼ばれ、いつもどおり担当医のウエノ先生が待つ診察室に検査結果を聞くために入る。

血液検査の結果、腫瘍マーカーの数値は問題なく正常値の範囲内とのこと。

ただ尿酸値と白血球の数値が少し高めなことと、LDHという数値が高いということで、これらは直接癌の再発についての親和性ないようだった。

LDHという数値は先生の話によると身体のどこかが傷ついたときに上がるようで、僕のようにアトピー性皮膚炎でかゆみによる皮膚の掻き傷がある場合など上がることがあるという。

ただ、先生が言うにはCT検査の結果で気になるところがあるとのこと。

精巣近くにしこりのようなものが…

先生が言うには

「今回のCTの検査で精巣近くに『しこり』のようなものが確認できたんですよ…ですのでまた2ヶ月後にCT検査をして経過を見てみましょう」

ということだった。加えて、

「う~ん…PETCTをすれば、もしかしたらその部分に反応が集まるかも…」

とちょっと頭を捻りながらおっしゃっていた。

先生の話を聞きながら脳天から背骨にかけて冷たい鉄の棒を差し込まれたような緊張感が走る。

がん再発。

最も恐れていたもの。

もしかしたらそうなのかもしれないと思うと一気に背筋が凍りつくような戦慄を覚える。

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先生は続けて、

「もしこれが腫瘍性のものなら、また化学療法をしてその部分が小さくなるか確認しなくてはいけなくなります」

と告げる。

先生の説明によれば、今回「しこり」が見つかった精巣付近は2016年の6月に大腸がんの手術で切除したところからほど近い場所にあるので、がん再発の可能性としては十分に考えられるとのこと。

今回の件がただの取り越し苦労であればそれに越したことはないし、それが最も好ましいことなのだが、先生がある程度の診立てを立てているということはおそらく高い確率でがんの再発があるのではないかと推測する。

おそらく先生はこれまでこのようなケースはたくさん見てきたと思うから。

これまではCT検査は4ヶ月ごとに行われていて2ヵ月という短いスパンでするようなことはなかった。

その事実だけでも今回の件が異常事態だということは感じ取れる。

よみがえる恐怖

正直これががんの再発ということならまた抗がん剤治療をしなくてはならなくなるだろうし、そればかりか今後生きていける可能性、僕の生存率もグッと狭まってくるだろう。

怖いし不安だし恐ろしいことには間違いない。

はあ…、抗がん剤治療が終わって1年と4ヵ月。

抗がん剤の副作用からも解放され、これまでのんきに生きてきたけどそれもこれまでのようだ…

まだまだ癌は、癌の幻影は僕を捉えて離さないらしいし、僕のチャレンジはまだ終わっていないのだということなんだろうな…

とにかくまたあの苦しい抗がん剤治療をもしかしたらしなくてはならないかと思うとぞっとする。

 

どうか何かの間違いで取り越し苦労でありますように。

そう願うしかなかった。