44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

がん再発の兆候が確認されて2ヵ月が経過し、再び検査を受ける【がん闘病記141】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2018年の7月中旬に書いたメモをまとめています。

再検査の結果は…

2018年7月。

季節は初夏の気候らしく、ちょっと外を歩くと汗ばむ暑さだ。

今日は前回5月の経過観察のCT検査で精巣付近に見つかった「しこり」がどう変化しているか確認するために血液検査とCT検査を受けにいつもの総合病院へ向かう。

いつもどおり血液検査とCT検査をした後で診察室で検査の結果を聞くことになっている。

しばらく待った後、診察室に呼ばれる。

結果から言うと、

今回撮影したCT検査での画像を前回のものと比較してみたところ、大きさとしては2ヵ月前の前回とあまり変わりないようなので、もう2ヶ月後にまたCT検査して様子を見ましょうとのことだった。

担当医のウエノ先生がおっしゃるにはあやしい箇所は2箇所ほどあるが、5月に撮ったCT画像と比較してみて大きさもあまり変わらないし、腫瘍マーカーの数値も上がっているわけではないのでとりあえずはまた2ヵ月間様子見をすることになった。

しかしまた2ヶ月後の検査でCT検査をしないといけないので、まだまだ予断は許さない状況だ。

これまでの経過観察の検査ではCT検査は4ヵ月ごとのスパンでやっていたので、まだまだ危機が去ったわけではないということが感じられる。

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結果を聞くまでは生きた心地がしなかった

血液検査とCT検査がひと通り終わってから診察室に呼ばれるまで、待合ロビーで待っている間は正直生きた心地はしなかった。

前回のCT検査で確認されたものが仮に癌だとして、その腫瘍が大きくなっていれば癌細胞が増殖している可能性は高いということになり、それは死に直結してくる。

いきなり死亡することはないにせよ、少なくとも抗がん剤治療をまた再開しなければならない。

もしそうなった場合、あの地獄のような苦しみをまた味わうことになる。

思い出すだけで吐き気が上がってきそうになるあの苦しみを。

 

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ネガティブな妄想に追い回される

前回の検査から2ヶ月のあいだ、僕は「自分が死んでしまうという妄想」に追い回されていた。

癌が身体中に回って死ぬ自分。

昨年、がんであることを最後の最後まで放置して亡くなった叔父の最後の姿が自分と重なる。

www.44cancer.com

タカおじさんは独り身でほとんど身寄りがなく、体調が悪くなっても病院に行かずに老後の生活をしていた。

そして最後には自力では立てなくなるほど衰弱した状態になり、救急車で病院に運ばれたほどだった。

タカおじさんが亡くなる前日。

夕方ごろに見舞いに行ったときは既にタカおじさんは意識不明の状態で、酸素マスクや点滴、心電図などいろんな機械につながれた状態で病室のベッドに横たわり小さく痙攣を繰り返していた。

その光景はその時既に癌患者であった僕にとってはあまりにも恐ろしいものだった。

僕もいずれそうなるのだろうか…

タカおじさんのように。

もしそうなるのなら、せめて痛みが少ないことだけを願っていた。

新たな試み

でもそんなネガティブな妄想に追い回される一方で、僕は自分の人生を完全に諦めた訳じゃなかった。

ケトン食やジョギングなど癌に効果がありそうなものを積極的に試した。

おかげで体重が8㎏くらい減るという目に見える副産物もあった。

長年アトピー性皮膚炎で常にかゆみがあった肌の調子も心なしかいいような気がする。

もしかしたら今回の検査で問題の箇所に変化が見られなかったことは、その努力が実ったのおかげかもしれない。

もしそうであれば嬉しい。

報われる努力があるという実感が得られたことが嬉しい。

また2ヶ月、がんばってみよう。

前回の検査でしこりのようなものが見つかったとき

「次の検査は2ヶ月後です」

と言われ、

2ヶ月も期間を空けてだいじょうぶなんですか?

という疑問を担当医のウエノ先生に尋ねると、

「時間を置いてみて大きさに変化があるかどうか確認しないと本当にそれが癌かどうかは分からないし、勇み足でなんでもないのに手術することになっても大変ですので」

という回答だった。

前回の検査結果でそこそこショックを受けた僕は今まで以上に何かできないかいろいろ模索した。

日々ネットに接していると癌関連の情報は目に付きやすいし、ニュースやリンクを見つければ詳しく見てしまう。

そんな中で目についたのがケトン食だった。

免疫栄養ケトン食

ケトン食とは、医学博士の古川健司氏が推奨する「免疫栄養ケトン食」のことで、癌細胞が通常細胞よりも3~8倍のブドウ糖をエネルギー源として増殖することからほぼ糖質で構成されている炭水化物を極端に制限して癌細胞に栄養がいかないようにすると同時にケトン体という糖質を必要とせず皮下脂肪から栄養を作り出す栄養素を使ってケトン回路を作り出すことによって、癌細胞を兵糧攻めにして通常細胞には栄養を供給していくという栄養療法のこと。

糖質の摂取量で3つのレベルに分類され

  • セミケトジェニック免疫栄養療法(摂取可能な糖質量は1日/80gまで※体重によって多少の差はあり)
  • ケトジェニック免疫栄養療法(摂取可能な糖質量は1日/40gまで※体重によって多少の差はあり)
  • スーパーケトジェニック免疫栄養療法(摂取可能な糖質量は一律で1日/20g以下)

と分かれている。

※詳しくは古川健司氏の著書「ケトン食ががんを消す」をご参照ください。

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あきらめないという選択

そんなこんなでここ2ヶ月はケトン食、ジョギング、1日1個のしぼりたてのレモン果汁摂取の他、生活習慣の改善をがんばった。

これが僕の選択だった。

さまざまな状況の中で人はそれぞれ違った選択をする。

楽観という諦め。

目を背ける。

向き合う。

それぞれの選択の結果が未来へつながり、過去の選択の結果が今この時の結果になる。

ならば未来に向けての選択をすべきだと僕は思う。

今回の検査でひとつ気がかりだったことは血液検査でのコレステロール値だった。

免疫栄養ケトン食ではケトン体を出すために中鎖脂肪酸100%のMCTオイルを少量づつではあるものの頻繁に摂取するのでコレステロールなどの数値が気がかりだった。

コレステロール値を気にしてそれを少しでも解消しようとジョギングもがんばった。

これまでの倍以上の距離を走った。

血液検査の結果、コレステロール値は特に問題なしだった。

ほっと胸をなでおろすとともにこのケトン食の習慣をまた続けていこうという意欲がわく。

まだあきらめてない。

僕はまだあきらめない。

できるかぎりのことはする。

細かな積み重ねを大事にしていきたい。

これは自分との戦いでその戦いはまだ始まったばかりなのだから。