44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。

がん再発【がん闘病記再発篇01】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2018年の12月中旬に書いたメモをまとめています。

がん再発の確認のためF-FDGを使用したFDG-PET検査を受ける

2018年12月。あちらこちらで年の瀬ムードが漂い始めた12月の半ば。

 

前回までの検査で骨盤内に見つかった腫瘍がどうやら大きくなっているようなので、今日はその部分が癌かどうかを確認するためのPET-CT検査を受けにいつもの総合病院に来ている。

※PETとは(positron emission tomography:陽電子放出断層撮影)の略で、病院からもらった資料によるとこの検査の正式名称は「F-FDGを使用したFDG-PET検査」という。

 

PET-CT検査はいつものCT検査とはちがい、癌細胞が吸収しやすい放射線を帯びたブドウ糖(F-FDG)を体内に入れるので身体への負担が大きいのではないか、と少しだけ緊張している。

看護師さんの説明によると検査が終わっても身体から放射線が出ているみたいなので、終わったら会計もせずにすぐ帰らないといけないそうだ。

加えて、

「今日1日のあいだは放射線の影響があるので妊婦さんや小さいお子さんには近づかないようにしてください」

とも言われた。

やはりよっぽど強い薬なのかな?と心配になる。

PET-CT検査の流れ

時刻は午前11時。

PET-CT検査では5時間前から絶食しなくてはならないそうなので朝食は食べずに来た。

そして検査前に500mlの水を飲まないといけないらしく、事前にコンビニで買っておいた水を飲みながら待つ。

ほどなくして検査室に呼ばれ検査着に着替え、検査技師から検査についての説明を受ける。

検査室はいかにも放射線を使用しています。といった感じでものものしい。

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スケジュールとしては用意してきた水500mlを飲んだ後、特殊な薬剤を注射する。

ブドウ糖に放射線をつけたものだ。(F-FDG)

薬剤はほんのちょっと。

検査技師さんの説明によると小指くらいの大きさらしい。

そのあとは別室の小部屋で1時間ほど待機して薬が身体に回るのを待つ。

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がん細胞の特性としてブドウ糖を好んで吸収しようとするので放射線でマークしたブドウ糖ががん細胞に集まるらしい。

注意点としてはこの小部屋での待機中にスマホを見たり本を読んだりするとそのブドウ糖が目に集まる場合もあるので、なるべく何もしないでリラックスしていないといけないそうだ。

その後、20分かけてCTの撮影をして、また1時間ほど小部屋で待機してから終了。

終わったら会計もせずにすぐに病院から出ていく。

という流れになっている。

放射線は明日になればだいたい抜けているとのこと。

検査開始

そしていよいよ検査が開始されることになった。

まずはブドウ糖に放射線をつけた薬を注射する。

この注射は検査技師の人ではダメなのか、年配の医師らしい人がこのためだけにやってきて注射をした。

放射線を帯びている薬剤なので防護服でも着ているかと思っていたがその先生は普通の服装だった。

その後は別室の小部屋で1時間ほど待機。

何もすることがないので目をつぶって半分ウトウトしながら待っていると検査の時間になった。

いつものCTの機械より若干輪っかが小さい機械に横になる。

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これからバンザイの体勢で20分ほど辛抱しないといけない。

一旦足元まで降りた輪っかがゆっくりと頭の方に動いてくる。

やけにゆっくりだ。

そして頭を過ぎたところくらいで機械は止まり、検査は終了となった。

そしてまた1時間ほど小部屋で待機したあと、妊婦さんや小さいお子さんに近づかないように気をつけながら足早に病院をあとにした。

 

見た目には放射線が出てるかどうかは分からない

しかし考えようによっては今回の僕のケースのようにPET-CT直後で身体に放射線を帯びた人間が病院内をうろうろしているかもしれないということ。

もちろん見た目には放射線が出ているかどうかは全く分からないので普通の人となんら変わりはない。

病院の中ってそんな人もいるかもしれないので小さいお子さんは病気でもなければなるべく大きな病院には連れて行かない方がいいのかな?とちょっとだけ思った。 

​PET-CT検査の結果

PET-CT検査翌日。

今日は昨日のPET-CTの検査結果を聞きにまたいつもの総合病院に来ている。

昨日は検査が終わったらすぐに病院から帰らないといけなかったので、こうして日をまたいで検査結果を聞かないといけない。

しばらく待った後で名前を呼ばれ担当医のウエノ先生の待つ診察室に入る。

がん再発が確認された 

結論から先に言うと、昨日行ったPET-CT検査で骨盤内の腫瘍は癌であることが確認され、今月の26日からまた抗がん剤治療を開始することになった。

今度は2年前に使った抗がん剤「ベクティビックス」ではなく「アバスチン」という薬を使うらしい。

先生の説明によれば、とりあえずは4回ほどやってみて薬の効き具合を確認しながら継続するか決めるらしい。

そして先生は僕が前回抗がん剤で入院していたときの担当だったカワノ薬剤師さんを診察室に呼んで

「ヨシノさんがまた抗がん剤やるんで今後のフォローをお願いします」

と薬剤師さんに頼んでいた。

先生は年内で体調不良を理由に病院を退職されるからだ。

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たぶんこの時に先生とのやり取りが他にもあったのだと思うけど、気が動転していたのかよく思い出せない。

「がん再発」という言葉が重くのしかかる。

しかも今度は抗がん剤の終わりが見えない。

前回は全部で12クールという予定が立っていたが、同席していた薬剤師さんの話によると長期になる場合が多いとのこと。

ということはこれから死ぬまで抗がん剤を飲み続けるのか…

ああ…僕の人生が収束して行く、行き詰まっていく…

怖くてたまらない。

問診が終わって待合ロビーで待っている間も足が小さく震えている。

今日は落ち込んでもいい日にする

待合ロビーで待っていていろいろと考えをめぐらせていたとき、2年前に抗がん剤治療で入院してたときに同室になった患者さんのことがふいに頭に浮かんだ。

その人は10数回以上も抗がん剤をして、肌は浅黒くなり満足に歩けないほどボロボロに疲弊していた。

僕もそのうちそうなるのか。

薬剤にまみれて苦しみながら死んで行くだけの人生なのか…

 

くそ…

くそおっ…

くっそお、ふざけるなよ!

やってやる。

出来ること総動員でやってやる。

絶対に人生をあきらめない。

これからは自分との戦いだ。

さあ、これから僕が出来ることがあるとすれば何だ?リストアップしてみよう。

食生活の改善。

運動。

癌関連の書籍の見直し。

サプリメントをとる。

新たに取り入れられそうな習慣、ガンに良さそうな習慣があれば取り入れる。

 

僕は現時点ではまだ元気だ。

まだ死んでない。

出来ることがあれば諦めずになんだってやる。

生きるぞ。

 

こうして自分を奮い立たせてはみたものの、やっぱり「がん再発」のショックは大きい。

自分の人生がこのまま目減りしていくイメージしか湧かない。

 

よし、いいさ。

 

今日は、今日だけは落ち込んでいい。

めいっぱい落ち込めるだけ落ち込んでやる。

くよくよしてやる。

精神的な波の浮き沈みがあることは今までの経験上よく分かっている。

一晩寝て起きた明日には少しはマシになっているはずだ。

きっとそうだ。

負けてたまるか。

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